中小企業診断士資格取得 受験戦略を考える

中小企業診断士

中小企業診断士資格取得の道のり、振り返りをしてみたら、受験戦略が大事だな、って改めて思ったのです。

関連エントリーはこちら
> 中小企業診断士資格取得 多年度受験生 モデル例 1年目

私は受験当時、そんな戦略があるなんて、まったく考えていませんでした。集団心理でグループシンク的にな感じで、ストレート合格、2年程度で合格、が優秀で、正義で、かっこいい、みたいな、ところがありました。だって、1.5年で合格目指すコース通ってたし。きっと、そうではない、価値の人たち、求めればいただろうに。

中小企業診断士になる目的

改めて、中小企業診断士の資格を取得する目的ってなんでしょうか。うまく整理できないですが、もっともらしい、納得できる、目的らしい目的=軸、を並べてみます。

  1. 独立目的
    コンサルとして独立したい。自分のビジネスやりたい。
  2. 現職でのプラスアルファ
    会社で取得推奨されていて、資格手当、支援金お祝い金がでる。副業に使って稼ぎたい。
    独立しているが、ブーストしたい(弁護士だけど、マーケ力、集客力つけたい等)
  3. 転職目的
    転職したい。
  4. ジェネラルな目的
    自己価値・能力を高めたい、ビジネスの持ちネタ広げたい。

もっとあるかもですが、職選びを軸だと、独立する、転職する、現職ステイ の3つに大別できるのではないでしょうか。あと、ここにかける想いの強さ、優先度が変数でしょうか。この目的、軸と想いの強さは大事だけど、制約条件も人それぞれ異なるので、それも踏まえた戦略を選択することとなります。

中小企業診断士資格取得に関連する制約条件

この軸別と制約条件により、取るべき戦略はやっぱり変わってきますよね。めちゃくちゃ、これ大事です。当時これちゃんと考えておくべきだったと、思います。あまり後悔してないですけど。

  1. 勉強時間
    平日、休日たくさん時間取れる。
    ほとんどとれない。 等。
  2. デッドライン
    来年取らないとならない。資格として必須な業務につくため(そんな業務あるのでしょうか…)
    来年独立したい。等
    ※ここは自らセットの必要もあるし、セットしてしまうと首絞めてしまうのもあるので、適宜(毎年)見直しの条件かと思います。
    ※物理的期限、心理的期限両方セットが必要です。
  3. 向き不向き
    財務会計が超苦手。(私がそうでした。ですが、今は割と好きなほうです)
    経済が嫌い(私がそうでした。もっと勉強したいのですが、なかなか進まない)
    財務会計超得意。ポイントゲッター科目もってる。(1次合格の底上げ科目にできる)等
  4. 免除資格ありなし
    弁護士である、税理士である、公認会計士である(科目免除資格保有)等

中小企業診断士資格取得 受験戦略

はい、これで戦略を導く公式がでてきましたね。これで今の自分を照らして、いまそもそも、自分はどんな戦略をとっているのか、またその戦略はこの公式との整合しているか、見てみてください。

目的 × 想い・優先度 ± 制約条件 = 受験戦略

当時の私でいえば、こんな感じだったと思います。

目的

独立したい、転職したい

想い

結構熱い。(なぜかストレート合格目指していたくらい熱量持っていた)
優先度高

制約条件

  • 勉強時間
    それなりにとれる。業務はそれなりだったけど、無理に退社して、通学。休日も勉強にほとんど使える。
  • デッドライン
    特になし。←ここは自らセットの必要もあるし、セットしてしまうと首絞めてしまうのもあるので、適宜(毎年)見直しの条件かと思います。
    物理的期限、心理的期限両方セットが必要です。
  • 向き不向き
    経済、財務会計が苦手(やってみて気づいた)。
    法学部だったので、経営法務は、結構得点源になった。
  • 免除資格
    なし

私の取っていた戦略と取るべきだった戦略

取っていた戦略

私は、もてる時間をかなりの割合投入する、プライベート時間全力フルコミット戦略をとっていました。

それが正しかったのかというと結果、間違いとは言えないけど、よりベターな戦略があった。
と思っています。

上記公式でいう「目的」のとらえ方、セットの仕方と、「デッドライン」の置き方を、しっかりと見つめなおすことで、あんなに変な負荷をかけず、別のことにも時間をかけることができたように思います。

取るべきだった戦略

時間分散投資型 自分を追い込まない多角化戦略

これが当時の私に伝えたい戦略です。今現在を知っているから言えることで、当時はわからないかもです。

戦略修正の必要性があったと感じる反省点
  • 目的が、あいまいだった。
    転職する、独立する。ここの考えが足りていない。独立する、という目的をセットしている人の中では、独立系診断士の方のリサーチをすすめて、ネットワークも構築して、という事前準備されている方もいて、その目的の確からしさが、浅かった。
    → もっと深堀すれば、目的の方向性の調整、制約条件の見直しができたはずです。
  • 優先度の設定ミス
    今も課題となっている英語なども、当時もうっすら課題で、それらに時間投資してもよかった。
    もっと旅行に時間をかけてもよかった。← これらは後出しじゃんけん的な反省点。
  • デッドラインの設定ミス
    毎年、その年受かる、という心理的ハードルかけてしまい、ズルズルと苦しい思いをした。

最終考察

時間分散投資型 自分を追い込まない多角化戦略

結果論で言っているものの、これ取るべきだったと思う。
でも、果たして、この戦略を取っていたら、中小企業診断士資格を取れていたのか、というと、それはわからないですね。。。
今20、30代で物理的なデッドラインない受験生には、フルコミット戦略はあまりお勧めしたくないですね。だって、1年棒に振るリスクあるし、勉強を辞めてしまう可能性もあるので。

また、資格を取るための方法は、中小企業診断士試験以外にも、中小企業診断士養成課程もあるし、1次試験は、やれば絶対通過できるし、戦略的に複数年で通過できるし。
ただ2次試験が私には鬼門で、そういう人他にいると思いますが。