実際の受験3年目の結果、および活動概要は、こちらの記事でご覧いただけます。
> 中小企業診断士資格取得 多年度受験生 モデル例 3年目 試験結果
> 中小企業診断士資格取得 多年度受験生 モデル例 3年目(活動概要)
私は、中小企業診断士試験、7年目での合格ではありましたが、3年目での合格の可能性があったな、と改めて思い、もし、あの時に戻って、3年目での合格をするための準備を考えてみました。
実際の受験・合格状況
- <1年目> 一次試験不合格 → 二次試験受験ならず
- <2年目> 一次試験科目合格による1次試験合格 → 二次試験 不合格 ABAC
- <3年目> 一次試験 免除 → 二次試験不合格 ????
さらに、個人的に、試験に対する強み・弱みは以下の通りです。
パーソナルな強み・弱み
- 強み 法学部出身で、学生時代には、司法試験短答試験の受験歴あるため、会社法は、少し得意。でも10年前のため、知識は薄い。3年目には役に立たない。
- 弱み 財務会計が、圧倒的に苦手。すべてを先延ばしにする癖。気が散りやすい。
上記踏まえつつ、3年目の2次試験不合格を「合格」にするためにすべきことを改めて、整理したいと思います。
<一次試験対策> 4年目に向けた、財務会計・科目合格狙いと2次準備
私の肌感覚ですが、ストレート、または2,3年で合格される方は、だいたい、財務会計が得意または苦手ではない方が圧倒的に多い印象です。ここを苦手のままにしていては、ラッキーパンチで受かるかもしれませんが、確率が下がってしまいます。
そのため、3年目不合格をした身として、以下の取り組みをするかと思います。
・財務会計の問題集を毎日解く。
難問が多いのですが、TAC出版「中小企業診断士 集中特訓 財務・会計 計算問題集」の問題を解きまくるという方法です。
私は当時、TACで配布された、薄い財務会計の問題集を解いておりましたが、苦手意識が消えず、どうしても臭い蓋をしてしまい、敬遠しがちでした。
ですが、その苦手意識を完全克服するならば、TACの中小企業診断士 集中特訓 財務・会計 計算問題集は、評判も高く、易問であれば、何とか解くことができる、A、Bランクのものもあるので、まずは、そこから継続して解いていくべきだったと考えます。
A、Bランクの問題を数回転ほど説いたのち、Cランク1回転、Dランク1回転と、徐々に財務会計筋力への負荷を上げて、財務会計マッチョの体質を目指していくと思います。
私は、TAC通学講座で配布の薄い財務会計の問題集のおかげで、財務会計は苦手意識を改善できたとは思っています。しかし、それでは足りていないので、他科目と比べて、割と得意な科目だというくらいまでは、3年目では目指すべきと、今では考えます。
さらに、資格取得後、コンサルティング業務を行う場合は、経営分析で同能力使いますし、普通に企業勤めでも、財務諸表を読む能力、NPVの策定、事業計画など、使うケースは多々あります。こんなコスパの高い、勉強はなかなかないのではないでしょうか。ですが、私はそんなことをやらず、財務会計に、蓋をしがちで3年目を過ごしてしまいました。
じゃあ、財務会計どうすれば、得意になるのか?
これは、ルーティン化させるしかないと思います。
私は、診断士試験でのルーティン化の難しさは、科目が多いことに起因していると考えます。この数週間は、企業経営理論やって、次は運営管理やって、法務やって、、、とあれやこれややらないとならず、淡々と継続する仕組み化が難しいです。
そのため、財務会計については、とにかく毎日同じ時間、30分はやる、というのを実践すべきです。21日以上続けることができると、自然と習慣化するともいわれていますので、まずは、毎日、21日間、続ける。
そこまで来ると、数日離れても、再開するハードルがぐっと下がります。
まずは、上記問題集、Aランク、Bランク問題を中心にやってみるのがいいです。そして、1次試験免除されていたとしても、財務会計のみは、実力試しにも、受験するのが良いと思っています。
<二次試験対策> 再現答案が作りやすいレベルまで、過去問を仕上げる
私は、3年目はTACに通学しておりました。同じ講座を受けている方の中から、合格者も何名かいたので、合う人または、自身でしっかりとこなせている人は、TACがあっていらっしゃるのだと思います。
私は、なんとなく不完全燃焼なまま、受講しており、その不完全燃焼のまま、2次試験2回目を迎え、落ちてしまったというわけです。
ですが、私が冒頭の条件で、中小企業診断士、2回目の2次試験受けるなら、以下を実行します。
2年目、2次試験不合格の際の再現答案を作ってみる。
再現性が高ければ、かなり仕上がっていると思いますが、ただ、独りよがりな内容であると、逆に変な癖がついていて、受かりにくいかもしれません。
私は、再現答案作りませんでした。これは、本当にもったいなかった。数十時間以上の勉強に匹敵することをやらなかった。やるべきでした。
できれば、その再現答案をもって、有名勉強会に参加してみる
ただ、再現答案作ってみたところで、一人だと、それが何がいいのか、悪いのかの判断がつかないと思いますので、2次試験後に、各種勉強会団体が、イベントを行っていると思いますので、そこで、他の方の意見を聞いてみて、どういった点、問題なのかを反省する材料にするのが良いと思います。
気づいた問題点があれば、それを踏まえて、2次試験専門予備校に相談してみる。
その後、勉強会に参加し続けるというのもあると思うのですが、安定した、カリキュラム化された、フレームなどが提供されるわけではないので、良い方に巡り合える保証もなく、そうなのであれば、ここは、是非2次試験専門学校の門をたたいてください。
私の場合は、7年目にMMCの通信を利用しましたが、プライベート時間が許すのであれば、2次試験の勉強のため通学するのが良いと思います。
4、5月ころまでは、予備校カリキュラムにのっとって、2次試験の型、金型を作るようにする
MMCでは、金型という回答のためのフレームのノウハウがあり、それをしっかりと定着させる、というような方針だったと理解しております。ほかの2次試験専門の予備校も、オリジナルの再現性の高い、方針、戦術を提供していると見受けますので、それらを愚直に実践してください。
できた金型を元に、5年分の事例Ⅰ~Ⅲの答案を作って、ファイナルペーパーにする。
私にとって、このパートが超重要でした。それぞれの事例での自分なりのファイナルペーパーを作っておく。
このメリットは多くあるのですが、
- 金型を再現したケーススタディになっている
- 事例企業をある程度覚えているので、実際の試験際に、頭の中で比べながら企業・事例のイメージを膨らますことができる。
- フレーズ集がなくとも、なんとなく、フレーズとして、頭の中から引き出すことができる
等と、メリット満載のファイナルペーパーです。おそらく似たメソッドをされている方もいるのではないかと思います。
財務会計も、過去問を解いて、ある程度再現性を高める。
1次試験の科目合格も狙いつつ、2次試験対策として、問題集を解き、苦手意識を解消できている前提で、財務会計も過去5年分くらいはやっておくべきです。ですが、時間がすごいかかるや、正答するのが難しい問題もあるので、そういったものは、予備校の講師の方などにも確認しつつ、絶対抑える設問の回答は作っておくべきと考えます。
総括
2次試験、これが鬼門です。人によっては、ずっと受からずあきらめる、養成課程へ行くということになるのですが、せっかく1次試験合格できるレベルになっているのであれば2次試験も何とか合格できるようになるべきと思います。
財務会計を苦手のまま、ずっと受け続けるのは、リスクが高すぎるため、多年度受験生は、財務会計は、割と得意というレベルまで引き上げて、受験すべきと考えた次第です。